<参照・引用 ダンスビュウ誌 2021.10月号/ロゴもダンスビュウ誌WEBページから引用」

田中英和先生のワールドダンス 2021.8.29 小林 勝

女性ダンサーへ その4:シャドーダンスの重要性

 2021年10月号(2021.8.27発売)

 

ダンスビュウ誌の最新号に「女性ダンサーへ その4:シャドーダンスの重要性」が載っています。

以下、その抜粋 ばっすい をご紹介します。

 

カップルとして男女ともに「五分五分に踊る」ことが要求されるのですが、もちろんリード担当の男性とそれをフローしていく女性とでは「五分」の意味合いは違ってきます。

(中略)

そのレベルを高めていくためにはどのような練習を繰り返せば良いのでしょう。決まったコリオグラフィーをカップルで踊るだけではなく、やはりリードとフォロー、それぞれのポイントを抑えた(押さえた)効率の良い練習が肝心で、個人のレベルアップを図る意味でも、相手と踊っていることを想定した「シャドーダンス=ソロで踊ること」が基本になると思います。

「五分五分に踊る」能力を高めていくためには、普段からシャドーダンスをする習慣を持ち、その練習の繰り返しの中で足を使うための強さや自由度を高め、スタイルを維持する体幹をの強度を増し、内回りや外回りの理解を深め、身体いっぱいに大胆に踊りつつも、緻密 ちみつ に変化できるボディを持つ(保つ)ための練習をすることが必須で、これは他のスポーツと全く同じです。

(中略)

女性ダンサーは男性と違い、「フィガーの回転量を増やしたり減らしたり、またその移動量などを変えてはいけない」という「暗黙のルール」があります。しかし、だからと言って全く男性に任せるという気持ちで踊ってはいけません。なぜなら男性は、流れの途中でカップルの衝突を避ける場合などでも、回転量を少し大きくしたり小さくしたり、移動量を増やしたりします。ということは、女性はいつも踊られるフィガーの基本の回転量、移動量を理解して練習を積み、フォローする際の「基準」を身体に覚え込ませる必要があり、男性の咄嗟 とっさ のリードが生じたときでも俊敏 しゅんびん にフォロー。これができれば、競技の場でカップルの良さとして見えてくるのです。

(中略)

子供たちのソロ競技は、かつての英国のダンス黄金期を築いた背景でもあります。マーカスヒルトン(元世界チャンピョン)も アデール(奥様=小林挿入)もそうですが、英国がもっとも強い時代を築いた背景には子供たちのソロ競技の歴史があるのです。

(後略)

 

 <以上、ダンスビュウ誌10月号または、WEBを検索してご覧ください。太字は、小林挿入。>